006.稼ぎたいのに稼げない本当の理由④ 『清貧は美徳』
あなたにピッタリのビジネスモデルを提供する
ビジネスモデルデザイナーの山下まんぼぅ。です!!
前回は『お金持ち=傲慢な人が多い』
というイメージについて書きました。
確かに、お金持ちの中には偉そう人もいますが、
そういう方は、落ち目になった時に、
助けてくれる人が居ない事が多く、
そのまま落ちて行きますが、
謙虚な人は、落ち目になった時にも、
(少人数ですが)助けてくれる仲間がいるもの。
苦しい時の恩を感謝と人生のバネにし、
再起を遂げる傾向にあります。
今回は、
『清貧は美徳』という
イメージについて考えてみましょう。
日本人の中には、
「貧しくても、清く正しく生きる」
という美徳を持っている人が多数います。
実は、私もその一人だったりします。
“武士は食わねど高楊枝”と言うように、
貧しくて食べていなくたって「腹一杯ですよ~」と、
やせ我慢をして弱みを見せない、平静を装う、
というのが美徳とされている感じがするんです。
これって、行き過ぎると、
頑張って、頑張って、でも、それを周囲には感じさせないで、
「自分は大丈夫ですよ~」って見せて、
最終的には、うつ病になったり、過労死してしまう。
そんな人が多いのも、日本人の国民性の影響かと・・・。
一方、海外では
成功している人は金銭的にも恵まれている・・・とゆうか、
成功とお金がイコールに近いのかな~と感じます。
サッカー選手を例に考えると、
「自分はサッカーで成果を出すことが世の中への貢献」
「その為にベストの環境を整えるのもプロの義務だ」と考えるでしょう。
そのためにはお金が必要になってきます。
お金が無いと、
身の回りの世話をしてくれるメイドさんも雇えないし、
最高のパフォーマンスを発揮し続ける為には、
栄養バランスが取れた食事を食べる必要がある。
その為には、良質な食材を使って
栄養学に精通した料理人に、
良質な食材を使った料理を提供してもらう必要があります。
日本では、そういった身の回りの事を、
人生の伴侶に委ねるアスリートも多いですが、
それは、選んだ相手次第という事もありますので、
確実に身の回りの環境を整えるのであれば、
プロに(お金を払って)仕事として任せるのが
合理的と言えるのではないでしょうか?
最初は貧しい中で、頑張って結果を出すところからスタートし、
資金力のないプロチームに見いだされるかもしれませんが、
より高いパフォーマンスを発揮する為に、
より高い報酬を払ってくれるチームに移籍し、
自分の周りの環境整備をして、
高いパフォーマンスを発揮し続ける環境を作るのです。
その為には、当然お金が必要なので、
結果的には、成功者=高所得者(お金持ち)という構造になります。
これが日本だと、
「もっといい環境でやりたい!」と思って、
色々なサポートをしてくれ、年俸の高いところへ行こうとすると・・・
「今までのチームへの恩はどうなんだ!」
「結局、お前はお金が基準なのか!」というバッシングがあったりします。
その根底には
「やっぱり日本人は、お金じゃないんだよ、
お金は全然もらえなくたって人様に尽くすし、
滅私奉公もいとわないのが、おもてなしの心なんだよ」
そういう道徳観・職業観があり、
それをお客さんがサービス提供者(業者)に求め過ぎたのが、
「クレーマー」「モンスターペアレント」等だと思います。
また、それらの感覚を社員に強要する会社が
「ブラック企業」と言われるのではないでしょうか?
そんな社会風土だから、
真面目に商売をやっている人ほど、
「お客様に尽くさなきゃ 尽くさなきゃ 尽くさなきゃ~」
「お客様のために お客様のために お客様のために!」
と、お客様は神様だといって、
必要以上に値引きやサービスをし、
そのために従業員の残業代が出ないとか、
欠勤したら罰金を取るとか、
従業員に無理のしわ寄せをするわけです。
「安くて、早くて、旨い!」
みたいなサービス力がある会社の方が、
実はブラック企業といわれたりしていますよね?
それってお客さんにあまりにも尽くしすぎなんじゃないかなぁ・・・。
それが結構真面目な中小企業ほどあるのかなと・・・。
なので、自分の市場価値はいくらなのか?
「1時間このサービスをしたら○○円」とゆう料金を決めて、
その金額で買うか・買わないかは、相手に判断してもらう。
それで、高いから買わないという人は、お客様ではない、
という割り切りが大切なんだと思います。
その為には、ビジネスモデルを見直す。
・自分の価値に対して対価を払える顧客は誰か?
・価格以外に、顧客に価値を感じてもらうにはどうしたら良いか?
・顧客のニーズを満たす商品(サービス)ラインナップは?
上記のバランスが取れたプランニングをするだけで、
利益というのは、だいぶ改善してくるんですよね。
「うちは他社より安いですよ」というのが、
一番簡単な、競争優位性の作り方ですが、
そうやって安売り合戦をしているから、
物とお金は動いているように見えるけど、利益が生み出せない。
だから、人々の生活も楽にならない、
楽にならないから、生活必需品以外は売れない。
結局・・・「貧乏暇なし」・・・になるんです。
リスクを背負って商売をするわけですから、
しっかりと適正な利益を出して、
・もしもの為の余剰資金を蓄えて
・自分のリフレッシュの為の資金も貯めて
・社員を雇ったり、社員の生活を豊かにする
そんな当たり前のことが出来る商売をする為に、
まずは自分が、しっかりお金を稼いで、
受けたサービスに見合った支払いが出来る人間になりましょう!
商売人は「清貧は敵」くらいの気持ちで行きましょう!!